外壁・屋根塗装の助成金・補助金の受給条件と５つのポイント
外壁・屋根塗装は、建物の大きさや使用する塗料にもよりますが、高額な予算が必要です。
少しでも支出を抑えたいのは誰もが思うことですが、そのためには助成金・補助金制度を利用することが有効です。
リノプロリフォームが補助金・助成金の基礎知識から、助成金・補助金制度を利用した外壁・屋根塗装の条件や流れについて解説します。
１：助成金（補助金）とは？
各自治体は、公益性および地域の活性化を目的として、工事終了後に工事金額の一部を給付する補助金や助成金制度を運用しています。
しかしながら、各自治体によっては申請条件や手続きが異なるため、十分な情報収集が必要です。
この制度は、全国のおよそ1/3の市区町村で外壁塗装などのリフォームに利用可能ですが、一部の自治体では補助金や助成金制度が存在しない場合があるため、注意が必要です。
２：補助金と助成金の違い
助成金と補助金には、いくつかの違いがあります。
まず、助成金は、条件を満たすことで必ず受け取ることができる制度ですが、補助金は審査に通らなければ受け取ることができない制度である点が異なります。
また、両制度とも国や自治体が運用しており、返済の必要はありません。
ただし、助成金や補助金を受け取るには、工事完了後に申請を行う必要があります。
そのため、工事代金などは事前に用意しておく必要があります。助成金と補助金それぞれの特徴は以下のようになります。
３：外壁・屋根塗装で利用できる助成金・補助金は？
「住宅リフォーム」および「省エネリフォーム」に関連する助成金・補助金では、外壁・屋根塗装が対象となることが一般的です。
これらの助成金・補助金は、環境保護や設備の省エネ化に配慮したリフォームを行うために提供されています。
エコリフォームとも呼ばれる省エネリフォームでは、外壁・屋根塗装が助成金の対象となる条件があります。
それは、室内温度の上昇を防ぐために、断熱塗料や遮熱塗料を使用する場合です。
しかしながら、自治体によっては外壁・屋根塗装が助成金・補助金の対象とならない場合もあるため、自治体のホームページなどで確認することが大切です。
住宅リフォームに関する支援制度について調べるために、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が設置した「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」を活用することができます。
http://www.j-reform.com/reform-support/
情報が不明確な場合は、自治体に直接問い合わせることができます。
自治体の補助金に関するページには問い合わせ先が記載されていますので、そちらを利用してみてください。
４：助成金・補助金を受け取るための条件
助成金を受け取る条件は自治体や組織によって変わりますが、多くの場合は以下の条件が必要となります。
・申請している地域に住んでいるか？
住所が申請地域内にあることが必要条件となります。
地方自治体によっては、5年以上の居住期間が必要とされたり、今後居住予定の方を対象とした助成も行っている場合があります。
・税金を滞納していないか？
滞納している住民税、保険料、年金などの税金がある場合、助成金の受給資格を得ることができません。
申請者本人だけでなく、世帯全員が滞納していないことが要件となる自治体もあるため、ご注意ください。
・対象の工事であるかどうか？
助成金が貢献する省エネリフォームや住宅リフォームなどの対象の工事が必要であり、求められる工事を行わなければ助成金を受けることはできません。
例えば、対象の工事の詳細が、外壁・屋根塗装に記載されているケースがほとんどで、外壁の修繕や屋根の断熱工事などの工事内容が明確にされていない場合は、ルールに適合するか自治体に指導を仰ぐ必要があります。
特に、断熱工事は断熱材を使用する場合を指すことが多いので、塗装工事に含まれない場合が多いです。
条件が異なることがあるので、自治体に確認するようにおすすめします。
５：申請してからの流れ
①申請書を作成・提出する
申請書作成のために必要な書類には、次のようなものがあります。
・申請書
・見積書
・建築物の所有状況を示す固定資産税や課税証明書などの書類
・施工箇所を明示する写真
・身分証明書である運転免許証や住民票など
自治体のウェブサイトから申請書をダウンロードできますが、ダウンロードできない場合は、自治体に問い合わせて郵送してもらったり、直接取りに行く必要があります。また、委任状が必要な場合、特に指定されていない限り、自治体のウェブサイトでダウンロードできることもあります。
書類提出方法については、窓口に直接持ち込む方法か郵送する方法のどちらかを選択することができます。
②交付決定通知を受ける
申請に不備がない場合、交付決定通知は申請から2週間～4週間程度で届けられます。
しかし、交付決定通知が届く前に工事を着手すると、助成の対象外になるため、十分に注意してください。
③対象工事の実施
申請から交付決定通知の確認まで終えた後は、工事を開始することができます。
ただし、申請時に提出した見積書に従って工事を進める必要があります。
もし工事内容に変更が生じた場合は、自治体に無断で変更を加えず、必ず変更手続きを行うようにしてください。
④完了報告
工事が完了した場合には、以下の書類を提出していただきます。
・完了報告書
・施工箇所の写真
・使用した材料の写真
・助成金受給に必要な請求書
完了報告書や請求書については、自治体のウェブサイトからダウンロードするか、郵送等で提供されます。
また、自治体によっては、完了報告書を「実績報告書」として呼称している場合があります。
提出方法につきましては、郵送もしくは窓口直接提出のどちらかを選択することができます。
⑤交付確定の通知を受け取る
不備等なければ、交付額の通知が届きます。
⑥助成金・補助金を受け取る
申請時に指定した口座に助成金・補助金を振り込まれます。
助成金の交付額確定通知をいただいてから、支給までの経過時間は概ね2～3週間程度を要することに留意ください。
まとめ
外壁や屋根の塗装に関する助成金・補助金を申請・受給することで、工事にかかる費用を削減することができます。
これらの制度の適用を受けるには、申請者は一定の基準を満たす必要がありますが、外壁や屋根の塗装を検討されている方は、助成金・補助金について理解することで、最適かつ最も費用対効果の工事を実現することができます。
リノプロリフォームでは、助成金申請のサポートもおこなっております。
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