竪穴区画とは何か?基本と機能を理解する in 東中野ギンザ通り
旅館業における消防法に関する竪穴区画リフォームは、施工方法や規制事項に関する重要なテーマです。特に、200㎡以下かつ3階建て以上の建物において、消防法に則った竪穴区画リフォームを行う際には、適切な施工方法や法令順守が求められます。
本コラムでは、このようなリフォームの必要性と実施方法、消防法に準拠するための規制事項について探求していきます。
旅館業に従事する皆様にとって、竪穴区画リフォームがどのような影響を及ぼすのか、詳細に解説してまいります。
下記、写真東「中野ギンザ通り:旅館業営業許可申請中」
旅館業200㎡以下3階建て以上、消防法に関する竪穴区画リフォーム
平成30年の建築基準法改正により、3階建てかつ200㎡未満の建物において、旅館やホテルなどの宿泊施設への利活用が規制緩和されました。この改正により、竪穴区画リフォームの需要が急増しています。今回のコラムでは、この竪穴区画リフォームに関する施工方法について詳しくご紹介いたします。
施工方法
竪穴区画リフォームは、既存の建物を保持しつつ、新たな設備や構造を追加することで、建物の用途変更や性能向上を図る工法です。具体的な施工方法は以下の通りです。
1. プランニング: まずは、竪穴区画リフォームの計画を立てます。
既存の建物の構造や設備を確認し、新たに設置する部分を詳細に決定します。この段階で消防法に基づく耐火性能や避難経路なども考慮しましょう。
下記、既存図面で提案しましょう。
1階部分は、トイレと小手洗い器を設置、寝室としての有効㎡を確保すること。
2階部分は、竪穴区画と防火戸設置案。実際青い線の位置に変更して窓を一部閉鎖。
3階における寝室の利用を最大限にするために、クローゼットの建具を奥に移動し、建具を外開きの防火戸に変更することがあります。
※最終的には、設計士に相談し、図面を作成していただきます。
2. 建設工事: 次に、実際の建設工事が始まります。
新たな区画や部屋を作るために壁の取り壊しや新たな壁や天井の設置が行われます。この際、消防法に適合した防火性能を満たす必要があります。
3. 設備工事: 建物内の設備工事も重要です。
消防設備や非常時の避難経路を整備し、安全性を確保します。特に、旅館業などの宿泊施設では、消防法による規定を遵守することが求められます。
1階新規トイレ増設
2階造作部分
2階トイレ小手洗い器新設
4. 完了検査: 工事が完了したら、竪穴区画リフォームの完了検査が行われます。
この検査では、耐火性能や消防設備の適合性が確認され、安全性を保証します。
竪穴区画リフォームは、既存の建物を有効活用しつつ、消防法に関する規制に適合させることが重要です。建物の用途変更や施設の改善を通じて、より安全で快適な宿泊施設を提供するために、適切な施工方法を選択しましょう。
下記、避難経路確保されて階段写真
住宅宿泊事業法に基づく、用途変更に関する竪穴区画及び消防設備士の甲種4による検査申請、設計士による各図面作成に関するご相談を承っております。