依頼前に学ぶ、外壁塗装でトラブルが発生した時のスムーズな対応方法

家を美しく保つために欠かせない外壁塗装ですが、作業中はもちろん、仕上がりにもさまざまなトラブルが発生します。
中でも外壁塗装はクレームが多いと言われています。
しかし、クレームの原因は業者側のミスだけではなく、近隣住民からクレームが寄せられることもあります。
この記事では、外壁塗装に関するクレームが発生したときにスムーズに対処する方法を解説します。
業者側のミスによるものであれば、速やかに是正してもらうことが大切ですが、必ずしもそうとは限らないことを忘れずに、工事前にクレーム対応の準備をしておきましょう。

外壁塗装で発生するトラブルは?

工事に関連する騒音

外壁塗装には、騒音とは無関係のイメージがあるかもしれませんが、人が作業する限り、騒音が発生する可能性があります。

外壁塗装の前には、足場を組み立てる必要があります。
足場は、金属製の簡易的な棚のようなもので、住宅の工事現場でも一般的に使用されています。
足場を組み立てる際には、金属同士がぶつかる音や工具の音が発生するため、騒音の原因となります。

また、高圧洗浄機を動かすためのエンジン音や機材を運ぶトラックの音も、騒音として感じることがあるかもしれません。

このような騒音は、特に近隣住民にとって迷惑となります。
そのため、住民の方々のご配慮が必要です。

 

外壁塗装時の塗料の臭い

依然として、外壁塗装において「塗料の匂いが気になる」というクレームが発生していますが、この問題に対する改良も進んでいます。
風向きによっては、塗料の臭いが近隣に広がってしまうことがあり、防止措置を講じることが困難な場合もあります。
このような状況に対処するため、業者が近隣住民に挨拶するなどクレームが発生する可能性を減らすことが重要です。

また、住宅密集地での場合、水性の塗料を使用することも推奨されます。
水性と油性の2種類の塗料があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

油性の塗料は耐久性に優れ、光沢感がありますが、塗料の臭いが発生することがあります。
一方で、水性の塗料は臭いが発生しないため、住宅密集地で使用することが適しています。

したがって、塗料の臭いに関するクレームが予想される場合、事前に業者と相談して水性の塗料を使用することで、クレームを回避しやすくできます。

 

工期の大幅な遅れ

外壁塗装は、工期が遅れやすい工事の一つです。
それには理由があります。塗料は同じでも、天候や気温の条件により、乾燥時間が異なるからです。
全ての塗料は、それぞれのメーカーによって“乾燥時間”が設定されており、指定の時間が経過しなければ乾燥していません。
従って、雨や雪が続く日、気温が低い、湿度が高い日には、塗装作業ができないこともあります。
当然、塗装業者も、天候などの影響で作業ができない日はあらかじめスケジュールに織り込んでいます。

ただし、明確な理由がないのにスケジュールが遅れていた場合は、業者に確認が必要です。

記載された見積もりには、足場用資材のレンタル代や職人の車の駐車場代が含まれていることもあります。スケジュール遅延が不明瞭であれば、これらの費用を追加請求されることもあります。

そこで対処法としては、スケジュール遅延が始まっている時点で、業者へ連絡し、正確かつ丁寧な説明を求めることが望ましいです。

 

塗装後の色が思っていた色と違う

外壁塗装を行う際には、使用される実際の塗料について、専門業者から塗装品の見本を貰うことができます。
それに加えて、最近ではパソコンを使って家全体の仕上がりを疑似的に確認することも可能になっています。

しかしながら、選択された色を実際に塗装してみると、期待通りの色合いと異なっていたと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
このような事態を防ぐためには、色の見え方について正しい理解を持つことが重要です。

色が私たちに見えるのは、光が物体に反射されることによります。
光の反射によって、同じ種類の色であっても、微妙に異なる色として見えることがあります。
また、色の見え方は、光源の種類によっても影響を受けます。
例えば、太陽光、蛍光灯、LEDなどの種類によっても、色彩が異なるように見えます。

色には、面積効果という特性もあります。
これは、塗られる面積に応じて、同じ色でも異なる明度や彩度として見えることを意味します。
普通の紙面等では問題が起こりませんが、自宅のような大きな面積では、面積効果は無視できません。

このように、色が見える方法には、様々な特徴がありますので、正しい打ち合わせを行うことが非常に重要です。
外壁塗装の色が期待と異なる結果にならないようにするためには、塗装業者との確実な打ち合わせが必要です。
加えて、可能であれば、塗装サンプルを実際に外で見たり、家の目立たない部分で試し塗りを行うことも有効です。

 

外壁塗装時のトラブルを防ぐ方法

外壁塗装においては、依頼主と塗装業者の間だけでなく、ご近所からもクレームが入る可能性があることを説明しました。
作業においては、人が行う以上ミスやトラブルが発生する可能性がゼロになることはできません。
しかしながら、適切な手順に従って対策を講じることにより、クレームが発生する可能性を低減することができます。

ご近所の方に対しての対策としては、工事の予定をきちんと挨拶することは対処法の一つとなります。

「〇月〇日から〇月〇日まで、外壁塗装の工事を行います。周辺住民様にはご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます」と、丁寧に挨拶することは好印象を与えます。

もしも周辺住民からクレームが来た場合は、直接塗装業者の担当者に対応してもらい、適切な対応をしてもらいましょう。

外壁塗装を検討する際には、複数の業者に見積もりを依頼するのが良いでしょう。お薦めは3社ほど見積もりを取り寄せることです。
複数の業者から見積もりを取ることで、あなたの住宅に対して適正な価格を確認することができます。

この段階で、不自然に低価格を提示する業者や、施工後の保証がない業者には注意が必要です。
これらの業者への依頼は避けましょう。

また、担当者が信用できる人物であるかを見極めることが重要です。

 

まとめ

外壁塗装は、その大きな工事規模からクレームが発生するリスクが高いと言えます。
しかしながら、見積もりを取得し、丁寧な打ち合わせを行い、そして近隣住民へ挨拶することによって、クレームの発生を未然に防ぐことが可能です。

自分からのクレームであっても、またはご近所のクレームであっても、その精神的負担は大きいため、クレーム防止の対策をきちんと講じることが重要です。

このような対策を講じた上で、安心して外壁塗装を開始していただくことをお勧めいたします。

 

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